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オリオンビール(409A)のipoとセカンダリー予想

 ハイサーイ!皆さんこんにちは!オリオンビール(409A)のIPO(新規上場)承認が発表されましたのでIPOとセカンダリーについて予想します。IPOは人気がありそうなので全力で申し込みします。IPOセカンダリーとしても、配当が高く小幅な上昇が見込めそうです。本拠地が沖縄県である企業のプライム市場上場は7社目です。それでは、オリオンビール株式会社について考察していきたいと思います。

基本情報

基本データ
上場予定日 2025年9月25日
ブックビルディング期間 2025年9月9日~9月12日
市場区分 プライム市場
想定発行価格 770 円
仮条件
上場時発行済み株式数 40,813,400 株
時価総額(仮条件最高値想定) 約 314.3億円
配当金額(今期予想) 40.00 円
会社HP https://www.orionbeer.co.jp/
業種分類 食料品
幹事団 野村證券(主幹事)
みずほ証券
SMBC日興証券
楽天証券㈱
SBI証券
松井証券

事業内容

 オリオンビール株式会社は、「沖縄から、人を、場を、世界を、笑顔に。」をミッションに「沖縄発のブランド」として、沖縄県、日本、そして世界に当社商品・サービスと沖縄の価値を提供することを目指しています。

 オリオンビールの社名は沖縄県民に募集して選ばれた名称で、「オリオン座は南の星であり、沖縄のイメージにマッチしていること、また星は人々の憧れを象徴する」ことを選定理由として、採用されたそうです。2002年にアサヒビール株式会社との資本業務提携により、沖縄県外へのオリオンビール製品の販売を開始し、現在に至るまでの酒類飲料の重要なパートナーとして良好な関係を築いているようです。

 オリオンビール株式会社は ⑴酒類清涼飲料事業と ⑵観光・ホテル事業(観光客向けのホテルビジネス)を展開しています。

⑴ 酒類清涼飲料事業
 主力商品は「オリオン・ザ・ドラフト」で温暖な気候に合わせてすっきりとした味わいが特徴で、2024年1月に県民に愛されるブランドを目指し、ブランドリニューアルを実施し、沖縄県内での拡販に努めている他、県外、海外にもブランドの浸透をはかり、業容の拡大を図っています。

「オリオン・ザ・ドラフト」は他社ビールと味わいがかなり異なります。沖縄の温暖な気候にあったやさしい味わいですっきりしており、その土地で味わうとより美味しく感じられます。
(筆者の個人的な感想です。)

 

 その他ブランドライセンスビジネスは、オリオンビール株式会社のロゴや商品パッケージを使用する権利をライセンシーに提供し、ライセンシーとの間でライセンス契約を締結し、オリオンビール株式会社のロゴ等が記載された商品を展開しています。

 国際通りを歩くとオリオンビールTシャツを着て歩いている観光客がかなり多いです。2~3年前から増えている印象です。

  ※有価証券届出書引用
 

⑵ 観光・ホテル事業

 観光・ホテル事業における施設については4物件あり、昨年度にJR九州ホテルブラッサム那覇と今年度にオリオンホテル那覇を譲渡しています。

※有価証券届出書引用

 オリオンビール株式会社は、沖縄での40年以上ものホテル経営を通じて多くの地域雇用や消費を生み出してきた実績を有する近鉄グループホールディングス株式会社と、2024年6月10日に資本業務提携を結びました。

⑶ 市況環境

 

※有価証券届出書引用

 沖縄では、2025年7月25日ジャングリア沖縄開業、2026年度首里城正殿の復元を予定しています。

決算情報

決算期 2024年3月期 2025年3月期 2026年3月期
(予想)
売上高 26,009 28,866 30,106
経常利益 2,818 3,447 3,788
当期純利益 4,649 7,301 3,306
売上前年比 10.98% 4.30%
当期純利益前年比 57.04% -54.72%

※有価証券届出書引用

決算期 2025年3月期
第1四半期累計期間
(実績)
2026年3月期
(予想)
通期
進捗率 1期分
×4
通期見込み
売上高 7,045 30,106 23.40% 0.94
経常利益 1,084 3,788 28.62% 1.14
当期純利益 1,488 3,306 45.01% 1.80

2026年3月期予想PERシュミレーションと配当金

770円 924円 1155円
PER 9.51倍 11.41倍 14.26倍
配当利回り
(40.00円)
5.19% 4.33% 3.46%

※ 本サイトで表示しているPERの計算の基となるEPSの計算は、割安性の目安として現在の株式数(自己株式数含む)で算出しています。会計基準上のEPS(期中平均株式ベース、自己株式数を含まない)とは異なる点にご注意ください。

※有価証券届出書引用

配当政策について、DOE率が7.5%となっています。DOEの計算式は(株主資本配当率:配当総額÷株主資本)で表され、オリオンビールの2025年3月期の決算であれば配当率7.5%で計算すると7.5%×16,783,000,000円(純資産額)=1,258,725,000円(配当総額)となり、1株当たり、1,258,725,000円(配当総額)÷40,813,400株(総株式発行数)≒30.8円となります。
仮に利益が赤字になったとしても純資産があまり変わらなければ、1株当たり30円程度が目安となってくるかと思います。

 

銘柄 売上前々期 売上前期 売上今期(予想) 利益前々期 利益前期 利益今期(予想) 発行株式数 時価総額(今期予想) 自己資本比率
アサヒ 2,769,091 2,939,422 2,950,000 164,073 192,080 167,500 1,521,010,086 2,822,995 33.9%
キリン 2,134,393 2,338,385 2,440,000 112,697 58,214 150,000 914,000,000 1,951,847 48.3%
オリオン 26,009 28,866 30,106 4,649 7,301 3,306 40,813,400 31,426 37.3%
銘柄 売上前々年-前年 売上前年-今期 純利益前々年-前年 純利益前年-今期 予想PER 予想配当利回り
アサヒ 6.15% 0.36% 17.07% -12.80% 16.85倍 2.80%
キリン 9.56% 4.35% -48.34% 157.67% 13.01倍 3.47%
オリオン 10.98% 4.30% 57.04% -54.72% 9.51倍 5.19%

類似企業の売上等比較(R7.8.29時点)

※アサヒグループホールディングス(2502)はアサヒ、キリンホールディングス(2503)はキリン、オリオンビール(409A)はオリオンに省略。

※オリオン1株770円の場合

IPO評価とセカンダリー投資スタンス

 

 テーマ性:人気があるテーマか
      (例:AI関連や宇宙関連)
 成長性 :営業収益、純利益の対前年度比
      や市場成長性等
 割安性 :類似企業とのPER及び配当利回り
      の比較
 新奇性 :新しい業種、業態か
 主観  :筆者の直観
 各10点満点

総合評価29/50(C評価)  

 IPOの初値は公募価格を超えてきそうです。

IPO初値時のセカンダリー参戦予定
買い  900円以下
様子見 901円~1000円以下
見送り 1001円以上

沖縄は、地元愛が強いので、「ビールならオリオンビールでしょ」という中高年も多い印象。セルラーが沖縄に来た時も企業名に沖縄を入れないと売れないため「沖縄セルラー」となったという話しも聞いたことがあります。

そのため、沖縄に地盤があるオリオンビール株式会社は地元ファンも多く、インバウンドが好調な沖縄の経済状況を背景に売上が伸びるイメージが湧きます。

前期利益と今期利益予想では、不動産の譲渡益が含まれているため、来期に譲渡益がなければ配当に影響を与えるかもしれません。

余談ですが、沖縄の本土復帰前は甲子園に出場するためにパスポートが必要で甲子園の土も持って帰れなかったという話しも聞きます。今でもおばぁ世代では大和に行ったら冷たくされると思っている人もいるようで、今とは真逆な感じを受けます。

 上場後~次決算発表までのレンジ予想 800円-1,200円

 ↓株価がいくらになったらPERかを表示できるようにしています。購入金額の目安としてご利用ください。
※ EPSは今期予想値(今期会社予想純利益を基に独自算出)を入れています。





※本記事はあくまで情報提供を目的としており、投資を推奨するものではありません。ご判断は自己責任でお願いします。

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この記事を書いた人

シュセン堂
2018年、子どもの教育資金や将来の資産形成への不安から株式投資をスタート。2020年には信用取引に挑戦し、-50万円の損失を経験。勝率を上げるためIPO投資に注目し、以降はIPOセカンダリーやバイオベンチャーを中心に投資を続ける。個別株デイトレや集中投資した銘柄のワラント等で大損を経験しながら、試行錯誤の末、2025年5月末時点で累計+650万円の黒字に到達。現在は、利益の出やすさを実感したIPOセカンダリー投資を軸に、資産運用やお金と絡めた日常のあれこれをゆる~く発信中。

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