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GMOコマース(410A)のIPOとセカンダリー予想

 GMOコマース(410A)のIPO(新規上場)承認が発表されましたのでIPOIPOセカンダリーについて、予想していきたいと思います。

基本情報

項目 基本データ
上場予定日 2025年9月25日
ブックビルディング期間 2025年9月8日~9月12日
市場区分 グロース市場
想定発行価格 1,160 円
仮条件
上場時発行済み株式数 5,164,800 株
時価総額(仮条件最高値想定) 約59.9億円
配当金額(今期予想) 43.05 円
会社HP https://www.gmo-c.jp/
業種分類 サービス業
幹事団 大和証券(主幹事)
SMBC日興証券
野村證券
みずほ証券
三菱UFJモルガン・スタンレー証券
GMOクリック証券
(委託幹事)
三菱UFJeスマート証券
大和コネクト証券

事業内容

 GMOコマースは、CX向上ソリューションを通じて「すべてのお店の「マーケティングプラットフォーム」に」を目指し、主に小売、飲食、アパレル、エンターテインメント業界等の中小規模から大手チェーン店に至る様々な業種、規模のお店へサービスを提供しています。

CX向上ソリューションとは?
顧客体験(Customea Experience CX)を向上されるための製品、サービス、または戦略のことを指します。これらは、顧客が企業やブランドと接する全てのタッチポイント(購買、サポート、マーケティングなど)において、より良い体験を提供することを目的としています。

  

店舗にあわせてデータとAIを活用したマーケティングサービスを提供しています。

※有価証券届出書引用

収益モデルは顧客数と利用に応じて拡大するストック&トランザクション型となっており、ストック収益(サービスを提供し店舗から得られる月額の固定料金)が約70%、トランザクション収益(店舗の利用や配信数に応じて得られる従量課金)が約10%、その他収益が約20%です。

ストック収益はSNS等活用サービスや顧客管理システムツール、マーケティングオートメーションツールの月額利用料から構成されており、1年契約の自動更新で提供しています。

ストック収益とは?
毎回ゼロから新しく売上を立てるのではなく、継続的・安定的に積みあがっていく収益のことです。
具体的には、サブスクリブション型サービス、会員制・定期購読、ライセンス料・保守契約などが挙げられます。また、売上に占めるストック収益の比率や解約率と合わせて確認することで事業の安定性を測る指標となり投資の判断材料としても有益です。

※有価証券届出書引用

決算情報

前々期から前期で売上+12.29%、利益+52.45%、前期から今期予想で売上+22.14%利益+56.88%となっており、2期連続で高い増収増益率となっています。

決算期 2020年3月期 2021年12月期 2022年12月期 2023年12月期 2024年12月期 2025年12月期(予想)
売上高 3,547 3,910 1,781 1,766 1,983 2,422
経常利益 320 179 167 220 351 507
当期純利益 168 108 213 143 218 342
売上前年比 10.23% -54.45% -0.84% 12.29% 22.14%
当期純利益前年比 -35.71% 97.22% -32.86% 52.45% 56.88%

※有価証券届出書引用

今期の第2四半期までの実績では進捗率が、売上高47.61%、当期純利益50.29%と順調に推移しているようです。

決算期 2025年12月期
第2四半期累計期間
(実績)
2025年12月期(予想) 進捗率 2期分×2 通期見込み(参考)
売上高 1,153 2,422 47.61% 0.95
経常利益 258 507 50.89% 1.02
当期純利益 172 342 50.29% 1.01

2025年12月期予想PERシュミレーションと配当金

1160円 1450円 1740円
PER 17.52倍 21.90倍 26.28倍
配当利回り(43.05円) 3.71% 2.97% 2.47%

※ 本サイトで表示しているPERの計算の基となるEPSの計算は、割安性の目安として現在の株式数(自己株式数含む)で算出しています。会計基準上のEPS(期中平均株式ベース、自己株式数を含まない)とは異なる点にご注意ください。

類似企業の売上等比較(R7.9.2時点)

同業他社に比べて、配当利回りも高く、若干割安で同等の成長率はあるようです。

銘柄 売上前々期 売上前期 売上今期(予想) 利益前々期 利益前期 利益今期(予想) 発行株式数 時価総額
メンバーズ 20,467 22,239 24,318 126 349 800 13,423,300 16,645
サイバーエージェント 719,451 801,236 850,000 3,540 15,977 31,000 506,541,200 899,364
GMOコマース 1,766 1,983 2,422 143 218 342 5,164,800 5,991
銘柄 売上前々年-前年 売上前年-今期 純利益前々年-前年 純利益前年-今期 予想PER 予想配当利回り
メンバーズ 8.66% 9.35% 176.98% 129.23% 20.81倍 2.66%
サイバーエージェント 11.37% 6.09% 351.33% 94.03% 29.01倍 0.96%
GMOコマース 12.29% 22.14% 52.45% 56.88% 17.52倍 3.71%


※GMOコマース1株1,160円の場合

セカンダリー予想

 

 テーマ性:人気があるテーマか(例:AI関連や宇宙関連)
 成長性 :営業収益、純利益の対前年度比や市場成長性等
 割安性 :類似企業とのPER及び配当利回りの比較
 新奇性 :新しい業種、業態か
 主観  :筆者の直観
 各10点満点

総合評価30/50(B評価)  

 IPOの初値は公募価格を超えて人気がでそうです。

IPO初値時のセカンダリー参戦予定
買い  1330円以下
様子見 1331円~1800円以下
見送り 1801円以上

直前のIPOが1か月以上空いているので、IPOの初値が高くなる傾向があります。

GMOコマースは、GMOインターネットグループの子会社でグループ11社目の上場企業です。GMOグループの上場企業の中で、安値から10倍になっている企業が多く、GMOペイメントゲートウェイは10倍どころか100倍以上も値をつけた時もあるようです。

新規発行による手取り資金の額は1,805,344,000円あり、そのうち1,214,000,000円はAIによるパーソナライズ機能やレコメンドエンジンの精度向上、データ分析基盤の強化のための開発費用に充てるます。

競合も多いですが、売上、利益ともに20%以上の伸びが期待できるようなので、IPOとセカンダリーともに楽しみです。

上場後~次期決算までのレンジ予想 1,200円-2,000円

 ↓株価がいくらになったらPERかを表示できるようにしています。購入金額の目安としてご利用ください。
※ EPSは今期予想値(今期会社予想純利益を基に独自算出)を入れています。





※本記事はあくまで情報提供を目的としており、投資を推奨するものではありません。ご判断は自己責任でお願いします。

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この記事を書いた人

シュセン堂
2018年、子どもの教育資金や将来の資産形成への不安から株式投資をスタート。2020年には信用取引に挑戦し、-50万円の損失を経験。勝率を上げるためIPO投資に注目し、以降はIPOセカンダリーやバイオベンチャーを中心に投資を続ける。個別株デイトレや集中投資した銘柄のワラント等で大損を経験しながら、試行錯誤の末、2025年5月末時点で累計+650万円の黒字に到達。現在は、利益の出やすさを実感したIPOセカンダリー投資を軸に、資産運用やお金と絡めた日常のあれこれをゆる~く発信中。

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