UNICONホールディングス(407A)のIPO(新規上場)承認が発表されましたのでIPOとIPOセカンダリーについて、予想していきたいと思います。
基本情報
項目 | 基本データ |
---|---|
上場予定日 | 2025年9月26日 |
ブックビルディング期間 | 2025年9月9日~9月16日 |
市場区分 | スタンダード市場 |
想定発行価格 | 1,060 円 |
仮条件 | – |
上場時発行済み株式数 | 9,894,900 株 |
時価総額(仮条件最高値想定) | 約104.9億円 |
配当金額(今期予想) | 45.00 円 |
会社HP | https://unicon-holdings.co.jp/ |
業種分類 | 建設事業(土木事業・建築事業)及びそれに関連する事業を営む |
幹事団 |
野村證券(主幹事) 大和証券 楽天証券 SBI証券 東海東京証券 岡三証券 静銀ティーエム証券 ちばぎん証券 (委託) 大和コネクト証券 |
事業内容
UNICONホールディングスは、建設関連事業及びその他の事業の2つの事業セグメントを展開しています。
建設関連事業は、大きく「インフラメンテナンス」と「非インフラメンテナンス」の2つの事業領域に分かれ、
「インフラメンテナンス」は「インフラ整備」、「災害対応」「環境保護」の3の分野に、
「非インフラメンテナンス」は「民間工事」、「兼業事業」の2つの分野に区分されています。

※ 有価証券届出書引用
UNICONホールディングスの強みとしては、 県域を越えた地域有力ゼネコンを資本的に結び付け、各社の受注機能と技術者リソースを機動的に連動させることを通じて、地域建設業界が抱える課題を解決することにあるようです。
要するに、各企業と連携し親会社を作ることにより、各社の人材を無駄なく効率的に活用し、大規模・高難易度案件も受注できる基盤があるようです。

※有価証券届出書引用
決算情報
前期から今期売上+12.87%、利益+54.07%、今期から来期予想で売上+10.58%、利益-1.52%となっています。
建設業界において、建設資材の価格高騰や建設記述者・労働力不足の問題は継続しているものの、公共建設投資は、国土強靭化政策推進の下、自然災害への防災・減殺対策や復旧・復興対策、老朽化したインフラ対策等により堅調に推移しており、今後も暫くは底堅く推移するものと見込まれます。
決算期 | 2023年6月期 | 2024年6月期 | 2025年6月期 | 2026年6月期予想 |
---|---|---|---|---|
売上高 | 16,129 | 15,611 | 17,620 | 19,485 |
営業利益 | 1,361 | 1,147 | 1,710 | 1,685 |
当期純利益 | 986 | 725 | 1,117 | 1,100 |
売上前年比 | – | -3.21% | 12.87% | 10.58% |
当期純利益前年比 | – | -26.47% | 54.07% | -1.52% |

※有価証券届出書引用
2026年6月期予想PERシュミレーションと配当金
1060円 | 1320円 | 1590円 | |
---|---|---|---|
PER | 9.54倍 | 11.87倍 | 14.30倍 |
配当利回り(45円) | 4.25% | 3.41% | 2.83% |
※ 本サイトで表示しているPERの計算の基となるEPSの計算は、割安性の目安として現在の株式数(自己株式数含む)で算出しています。会計基準上のEPS(期中平均株式ベース、自己株式数を含まない)とは異なる点にご注意ください。
類似企業の売上等比較(R7.9.3時点)
銘柄 | 売上前々期 | 売上前期 | 売上今期(予想) | 利益前々期 | 利益前期 | <利益今期(予想) | 発行株式数 | 時価総額 |
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ロゴスホールディングス | 31,714 | 36,269 | 46,815 | 890 | 199 | 826 | 3,913,348 | 5,303 |
カドスコーポレーション | 5,659 | 6,475 | 7,500 | 365 | 405 | 580 | 1,012,500 | 4,627 |
UNICONホールディングス | 15,611 | 17,620 | 19,485 | 725 | 1,117 | 1,100 | 9,894,900 | 10,489 |
銘柄 | 売上前々年-前年 | 売上前年-今期 | 純利益前々年-前年 | 純利益前年-今ワ期 | 予想PER | 予想配当利回り |
---|---|---|---|---|---|---|
ロゴスホールディングス | 14.36% | 29.08% | -77.64% | 315.08% | 6.42倍 | 4.68% |
カドスコーポレーション | 14.42% | 15.83% | 10.96% | 43.21% | 7.98倍 | 3.28% |
UNICONホールディングス | 12.87% | 10.58% | 54.07% | -1.52% | 9.54倍 | 4.25% |
※UNICONホールディングス1株1,060円の場合


IPO初値予想

テーマ性:人気があるテーマか(例:AI関連や宇宙関連)
成長性 :営業収益、純利益の対前年度比や市場成長性等
割安性 :類似企業とのPER及び配当利回りの比較
新奇性 :新しい業種、業態か
主観 :筆者の直観
各10点満点
IPOの初値は公募付近で寄り付きそうです。
IPOセカンダリーの参戦スタンスと予想
IPO初値時のセカンダリー参戦予定
買い 800円以下
様子見 801円~1000円以下
見送り 1001円以上
上場後~次期決算までのレンジ予想 800円-1300円
UNICONホールディングスは建設事業であるため、類似企業も低PERで推移しています。業績に勢いがあったり、建設業以外にもAIを使っている等の人気化しそうな事業が入っていれば、類似企業とPERがさほど変わらない場合はセカンダリーとしても狙い目になりますが、目論見書を見る限り急騰するような材料は確認で。
過去に低PERで10%程売上&利益の伸びがあったカドスコーポレーションが思ったより初値が高くつかず、郊外型複合商業施設をオープンするということで300株程セカンダリーで購入しましたが、植田ショックもあり、耐え切れず手放してしまったのを思い出しました。
結局、手放した後着実に業績を伸ばし、4600円程になっているので、割安、高成長銘柄は伸びやすく自分が思い描いたストーリーが崩れていなければホールドしたほうがよいと思う経験でした。


↓株価がいくらになったらPERかを表示できるようにしています。購入金額の目安としてご利用ください。
※ EPSは今期予想値(今期会社予想純利益を基に独自算出)を入れています。
※本記事はあくまで情報提供を目的としており、投資を推奨するものではありません。ご判断は自己責任でお願いします。
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