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オーバーラップホールディングス(414A)のIPOとセカンダリー予想

 オーバーラップホールディングス(414A)のIPO(新規上場)承認が発表されましたのでIPOIPOセカンダリーについて、予想していきたいと思います。

基本情報

項目 基本データ
上場予定日 2025年10月3日
ブックビルディング期間 2025年9月17日~9月24日
市場区分 グロース市場
想定発行価格 1,600円
仮条件
上場時発行済み株式数 20,000,000 株
公募株数 0 株
売出株数 8,000,000 株
O.A分 1,200,000 株
オファリングレシオ 46%
時価総額(仮条件最高値想定) 約 320億円
配当金額(今期予想)
会社HP https://hd.over-lap.co.jp/
業種分類 情報・通信業
幹事団 みずほ証券(共同主幹事)
三菱UFJモルガン・スタンレー証券(共同主幹事)
モルガン・スタンレーMUFG証券
SMBC日興証券
SBI証券
大和証券
野村證券
マネックス証券
楽天証券
(委託証券)
大和コネクト証券
三菱UFJeスマート証券

事業内容

オーバーラップホールディングスは主にライトノベル(イラスト付きの娯楽小説)やマンガをはじめとしたコンテンツIP(intellectual Property)を取り扱うエンターテイメント事業(単一セグメント)を運営しています。

コンテンツIPとは?
特定のコンテンツに関連する知的財産権を指す。キャラクター、ストーリー、世界観、ブランド、デザイン、音楽、映像など、特定の創作物を保護し、その利用や商用化に関する権利を管理するものです。

※ 有価証券届出書引用

①小説投稿サイトやSNSを通じて、注目度の高いアマチュア作品をプロの目で編集を行いライトノベル作品として刊行。

②ヒットした作品を原作として、最適な漫画家と組み合わせ新たなマンガ作品として刊行。

③マンガ化された作品の中からヒットした作品をアニメ化することによりコンテンツIPの認知度を高め、ライトノベル・マンガ作品への波及効果を狙い売上増加を目指しているそうです。

私自身、大好きなマンガ作品はアニメも観ますし、観たらまたマンガを見返したくなることもあります。マンガがヒット→アニメ化の流れが最近早いように感じます。

事業系統図は以下のとおりです。

※有価証券届出書引用

決算情報

前々期-前期比売上+7.99%、利益+42.31%、前期-今期比(予想)売上+2.36%、利益+79.60%ととなっており、利益の増加勢いが驚異的で、2024年8月期以前において一時的に発生していた費用(主に無形資産の償却費等)が発生しなくなる等の影響があるようです。それに対して売上の伸びが一桁台であり、物足りなく感じてしまいます。

決算期 2023年12月期 2024年8月期 2025年8月期(予想)
売上高 7,781 8,403 8,601
税引前四半期利益 1,281 1,773 2,987
当期純利益 806 1,147 2,060
売上前年比 7.99% 2.36%
当期純利益前年比 42.31% 79.60%

※有価証券届出書引用

決算期 2025年8月期
第3四半期累計期間
(実績)
2025年8月期(予想) 進捗率 3期分×4/3 通期見込み(参考)
売上高 6,055 8,601 70.40% 0.94
税引前四半期利益 1,977 2,987 66.19% 0.88
当期純利益 1,371 2,060 66.55% 0.89

2025年8月期予想PERシュミレーションと配当金

1600円 2000円 2400円
PER 15.53倍 19.42倍 23.30倍
配当利回り(-円)

※ 本サイトで表示しているPERの計算の基となるEPSの計算は、割安性の目安として現在の株式数(自己株式数含む)で算出しています。会計基準上のEPS(期中平均株式ベース、自己株式数を含まない)とは異なる点にご注意ください。

類似企業の売上等比較(R7.9.3時点)

銘柄 売上前々期 売上前期 売上今期(予想) 利益前々期 利益前期 利益今期(予想) 発行株式数 時価総額
IGポート 11,841 14,598 15,772 1,158 828 1,358 20,221,600 29,968
ブシロード 46,262 56,175 56,000 804 3,418 2,700 71,576,550 46,668
オーバーHD 7,781 8,403 8,601 806 1,147 2,060 20,000,000 32,000
銘柄 売上前々年-前年 売上前年-今期 純利益前々年-前年 純利益前年-今期 予想PER 予想配当利回り
IGポート 23.28% 8.04% -28.50% 64.01% 22.07倍 1.15%
ブシロード 21.43% -0.31% 325.12% -21.01% 17.28倍 0.77%
オーバーHD 7.99% 2.36% 42.31% 79.60% 15.53倍


※オーバーラップHD1株1,600円の場合

IPO初値予想

 

 テーマ性:人気があるテーマか
      (例:AI関連や宇宙関連)
 成長性 :営業収益、純利益の対前年度比
      や市場成長性等
 割安性 :類似企業とのPER及び配当利回り
      の比較
 新奇性 :新しい業種、業態か
 主観  :筆者の直観
 各10点満点

総合評価27/50(C評価)  

 IPOの初値は公募付近で寄り付きそうです。

IPOセカンダリーの参戦スタンスと予想

IPO初値時のセカンダリー参戦予定
買い  1,600円以下
様子見 1,600円~2000円以下
見送り 2001円以上

上場後~次期決算までのレンジ予想 1,400円-2,200円

マンガ・アニメ等をはじめとする日本発のコンテンツIPは、海外でも人気があるため、今後も期待できる分野だと感じますが、2期分の売上成長率を見るとさほど伸びが感じられず、市場での吸収額が大きいため、IPOの初値、セカンダリーでの上昇を予想するのが難しいところです。

2025年8月期第3四半期累計期間の実績の進捗率は低いですが、2025年8月期は主力IPに関連するマンガの続巻発売を第4四半期に多くに予定していることを主な要因としているようです。また、配当に関しては配当性向35%以上を目安として実施する方針とのことですが、現時点での1株当たりの配当金は未定となっています。

本決算を注視したいと思います。

 ↓株価がいくらになったらPERかを表示できるようにしています。購入金額の目安としてご利用ください。
※ EPSは今期予想値(今期会社予想純利益を基に独自算出)を入れています。





※本記事はあくまで情報提供を目的としており、投資を推奨するものではありません。ご判断は自己責任でお願いします。

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この記事を書いた人

シュセン堂
2018年、子どもの教育資金や将来の資産形成への不安から株式投資をスタート。2020年には信用取引に挑戦し、-50万円の損失を経験。勝率を上げるためIPO投資に注目し、以降はIPOセカンダリーやバイオベンチャーを中心に投資を続ける。個別株デイトレや集中投資した銘柄のワラント等で大損を経験しながら、試行錯誤の末、2025年5月末時点で累計+650万円の黒字に到達。現在は、利益の出やすさを実感したIPOセカンダリー投資を軸に、資産運用やお金と絡めた日常のあれこれをゆる~く発信中。

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