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アクセルスペースホールディングス(402A)のipoセカンダリー予想

 「Space within Your Reach~宇宙を普通の場所に~」をビジョンに掲げた「アクセルスペースホールディングス(402A)のIPO(新規上場)承認が発表されましたのでIPOセカンダリーについて、予想していきたいと思います。

基本情報

基本データ
上場予定日 2025年8月13日
ブックビルディング期間 2025年7月28日~8月1日
市場区分 グロース市場
想定発行価格 345円
仮条件 345円~375円
上場時発行済み株式数 58,601,100 株
時価総額(仮条件最高値想定) 約220億円
配当金額(今期予想) 0.00 円
会社HP https://www.axelspacehd.com/ja/
業種分類 輸送用機器
幹事団

SMBC日興証券(主幹事)
大和証券
大和コネクト証券
SBI証券
みずほ証券
東海東京証券
極東証券

事業内容

 2008年より世界に先駆けて小型衛星の開発に取り組んでおり、顧客向け人工衛星6機、アクセルスペースホールディングスの事業向け5機の計11機の小型衛星を製造した実績を有しています。

 AxelLiner事業とAxelGlobe事業の2つの事業を運営しており、AxelLiner事業は創業以来約17年にわたり蓄積してきた経験・ノウハウを基盤とし、小型衛星の開発・製造・打上げ後の運用に関して、打上げ機の手配や許認可の取得等の日技術的な手続きも含めて顧客向け小型衛星プロジェクトの開発・運営サービスを提供しています。

 AxelGlobe事業は当社グループが保有・運営する光学地球観測※衛星コンストレーションが取得した画像データを販売、又はそれらの画像を加工・分析して情報を抽出し、ソリューションとして顧客にサービス提供しており、農業や土地管理をはじめ、環境や金融、報道等、他産業での用途にも拡大しているようです。

衛星コンストレーションとは、複数機の人口衛星を打上げ、それらを一体運用して事業等に活用する仕組みのこと。

  ※有価証券届出書引用

 上場済みのQPS研究所、シンスペクティブは表の右側SAR衛星に該当するようです。

決算情報

決算期 2022年5月期 2023年5月期 2024年5月期 2025年5月期 2026年5月期(予想)
売上高 411 1,313 2,110 1,586 3,646
経常利益 -1,093 -1,330 -2,509 -1,824 -3,876
当期純利益 -167 -1,342 -3,174 -1,950 -3,879
売上前年比 219.46% 60.70% -24.83% 129.89%
当期純利益前年比 703.59% -136.51% 38.56% -98.92%

2026年5月期予想PERシュミレーションと配当金

※ 赤字及び配当金なしのため記載はありません。

類似企業の売上等比較(R7.7.24時点)

単位(百万円) 売上前々期 売上前期 売上今期(予想) 利益前々期 利益前期 利益今期(予想) 発行株式数 時価総額(今期予想)
Synspective(290A) 1,386 2,316 2,321 -1,520 -3,592 -1,482 111,444,750 142,204
QPS研究所(5595) 1,653 2,681 4,000 -427 -1,848 500 47,561,000 109,390
アクセルスペースホールディングス(402A) 2,110 1,586 3,646 -3,174 -1,950 -3,879 58,601,100 20,217


売上前々年-前年 売上前年-今期 純利益前々年-前年 純利益前年-今期 予想PER 予想配当利回り
Synspective(290A) 67.10% 0.22% -136.32% 58.74%
QPS研究所(5595) 62.19% 49.20% -332.79% 127.06%
アクセルスペースホールディングス(402A) -24.83% 129.89% 38.56% -98.92%

【1】3社比較表(補助金・業績)
アクセルスペースホールディングス QPS研究所 シンスペクティブ(Synspective)
主力 小型光学衛星(GRUS) 小型SAR衛星(QPS-SAR) 小型SAR衛星(StriXシリーズ)
補助金の主な採択元 NEDO等 内閣府・防衛省・NEDO等 内閣府・経産省・NEDO等
補助金規模(直近) 約5億円(2026年5月期予想) 2027年3月までに、84.6億円の交付決定等 2027年3月までに、164.6億円の交付決定等
現在の業績(黒字化) 2026年も営業赤字約40億円見通し 補助金で黒字見込み(2026年想定) 再来期(2026-2027)に黒字転換見込み
今後の投資フェーズ 5機運用中。2027年5月期7機打上げ予定。 3機運用中。2027年度までに24機体制、最終36機体制を目指す 4機運用中。2028年以降30機体制を目指す

※アクセルスペースホールディングス1株345円の場合

セカンダリー予想

 

 テーマ性:人気があるテーマか(例:AI関連や宇宙関連)
 成長性 :営業収益、純利益の対前年度比や市場成長性等
 割安性 :類似企業とのPER及び配当利回りの比較
 新奇性 :新しい業種、業態か
 主観  :筆者の直観
 各10点満点

総合評価32/50(B評価)  

IPO初値時のセカンダリー参戦予定
買い  680円以下 
様子見 681円~1000円 
見送り 1000円以上 

 今回セカンダリーに参戦するとしても直近でイベントがあるか確認できないため、上昇があっても一時的になるのではと予想し、少なめ、短期の参戦予定です。

 類似比較企業では、シンスペクティブ時価総額1,422億円、QPS研究所1,093億円、アクセルスペースホールディングスの想定価格ベースでの時価総額は202億円のため5分の1程度となりますが、シンスペクティブ及びQPS研究所の翌期利益予想が補助金の交付の影響もあり、大幅な黒字が見込める額となっています。

 アクセルスペースホールディングスの補助金の交付額は、類似企業2社に比べて少なく、いつ黒字になるかが資料では確認できなかったため、類似企業2社の時価総額に比べて低く推移するのではと考えています。

 ただ、アクセルスペースホールディングスはアップストリーム側の事業とダウンストリーム側の事業の両社を推進している企業は世界的にも非常に珍しく、小型衛星においてはほとんど例がないものということなので、その辺りの市場の評価がどうなるか気になるところです。

上場後~3か月のレンジ予想 345円-1725円

 

時価総額計算

時価総額計算ツール

発行済株式数:58,601,100株



※本記事はあくまで情報提供を目的としており、投資を推奨するものではありません。ご判断は自己責任でお願いします。

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この記事を書いた人

シュセン堂
2018年、子どもの教育資金や将来の資産形成への不安から株式投資をスタート。2020年には信用取引に挑戦し、-50万円の損失を経験。勝率を上げるためIPO投資に注目し、以降はIPOセカンダリーやバイオベンチャーを中心に投資を続ける。個別株デイトレや集中投資した銘柄のワラント等で大損を経験しながら、試行錯誤の末、2025年5月末時点で累計+650万円の黒字に到達。現在は、利益の出やすさを実感したIPOセカンダリー投資を軸に、資産運用やお金と絡めた日常のあれこれをゆる~く発信中。

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